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心の中の雑念を、風のように流す|【公式】お坊さん@出張®︎

今、何に執着し、何にとらわれているのかを観察してみましょう。

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気づくことが大切

私たちの心には、日々さまざまな雑念が浮かびます。過去への後悔、未来への不安、他人との比較や、叶わなかった願いへの執着。そうした思いが積み重なると、心は重くなり、苦しみを生み出します。しかし仏教では、「すべてのものは移り変わる」と説かれています。つまり、私たちの心に湧き上がる雑念も、本来は留まるものではなく、自然に流れゆくものなのです。

それでも、私たちはしばしば雑念を手放せず、しがみついてしまいます。それはまるで、流れる川の水を無理に掴もうとするようなもの。しかし、どれだけ強く握りしめても、水は指の間からこぼれ落ちていきます。本来、心の中の思いも同じで、無理に止めようとするのではなく、風が雲を流すように、自然に手放すことが大切なのです。

では、どうすれば雑念を流せるのか。それは、まず「気づく」ことから始まります。今、何に執着し、何にとらわれているのかを観察してみましょう。気づくだけでも、心は少し軽くなります。そして、執着の根源を見つめたとき、それが本当に必要なものかを問い直してみるのです。多くの場合、それは「ただの思い込み」であり、手放しても問題のないものなのです。

心を風のように軽やかに保つには、雑念を無理に抑え込まず、自然と流れるままにすること。執着を減らし、今この瞬間に集中することで、心は清らかに澄み渡り、本当の平安へと導かれるのです。合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

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