
他人と比べ続けることにより、苦しみが止むことはありません。
誰かと比べる必要はありません
仏教には「内観」という教えがあります。内観とは、外に向かう心を少し止めて、自分の心の内側をじっくりと見つめ直す時間のことです。私たちは日々、誰かと比べたり、評価を気にしたりして過ごしています。気づけば、周りのことばかりが気になり、本当の自分の姿を見失っていることが多いのです。
しかし、本来の私たちの姿は、誰かと比べるものではありません。内観を通じて自分の心を静かに見つめ直すことで、心の奥底にある「欲」や「怒り」、「執着」といった煩悩に気づき、それを手放していくことができるのです。
阿弥陀さまの願いは、私たちが迷いや苦しみから離れ、安心して生きること。だからこそ、まずは自分自身と向き合う時間を大切にしなさいと教えてくれています。過去の自分を振り返り、良かったことも悪かったことも素直に受け止める。その積み重ねが、やがて心の曇りを晴らし、穏やかな毎日へと導いてくれるのです。
忙しい日々の中でも、ほんの少し立ち止まり、自分の心を見つめ直す時間を持ってみましょう。そこにこそ、仏さまの光が差し込む瞬間があるのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は49日法要のご縁でもお伝えすることがあります。49日はご家族が集まり、感謝とお別れを偲ぶ大切な時です。
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