
誰かの立場に立って物事を見つめてみましょう。
尊重の心を大切にしましょう
今の時代は「自分の気持ちを大切に」という言葉がよく聞かれます。それはもちろん大切なことですが、自分の心ばかりを優先すると、気づかぬうちに他人との間に壁を作ってしまうことがあります。仏教では「尊重」とは、相手の存在そのものを認め、思いやりをもって接することだと説かれています。
たとえば、意見の違う人に対して、すぐに否定や反発をするのではなく、「この人にもこの人なりの思いがあるのだな」と、いったん受け止めてみる。そうした心の姿勢が、仏の教えにかなう「つながる心」なのです。
優しさとは、何か特別なことをする必要はありません。「おはよう」の一言や、すれ違うときの笑顔。そんな小さな行動にも、尊重の心は表れます。むしろ、何気ない日常にこそ、仏の心が宿るのかもしれません。
今日一日、誰かの立場に立って物事を見つめてみましょう。ほんの少し自分の心を開くだけで、人との距離は驚くほど近くなります。私たちは皆、仏さまの教えを通して、あたたかなつながりの中に生きているのです。
自分だけの世界に閉じこもらず、他者と響き合う心を育てること。それが、仏の教えに生きる私たちの大切な実践なのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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