
小さな出来事の中に、人生を支える大切なメッセージが込められているのです。
縁起|気づくことが大切
日々の暮らしの中で、私たちは何気ない瞬間に心が動くことがあります。
朝のやわらかな光に、ふっと気持ちが落ち着いた時。
誰かの何気ない一言に、救われたような思いがした時。
あるいは、忙しさの中で立ち止まるきっかけとなる出来事に出会った時。
そうした一つひとつの出来事は、決して偶然ではありません。
仏教ではこれを 縁起(えんぎ)と説き、すべての物事は無数の因と縁が重なり合って生まれていると教えます。
私たちが今ここに生きていることも、今日この言葉に触れていることも、すべては尊いご縁の結果なのです。
大きな出来事や特別な体験だけが仏様の導きではありません。
むしろ、日常の中にこそ仏様のはたらきは静かに息づいています。
気づく心を持たなければ通り過ぎてしまうような、小さな出来事の中に、人生を支える大切なメッセージが込められているのです。
気づくということは、感謝が生まれるということ。感謝が生まれると、心は自然と穏やかになり、周囲へのまなざしも優しくなっていきます。
そうして私たちは、知らず知らずのうちに仏様と共に歩む人生を深めていくのです。
今日一日の中に、どんな小さな気づきがあったでしょうか。
その一つを大切に受けとめることが、明日を生きる力となり、心の豊かさへとつながっていきます。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は〇〇法要のご縁でもお伝えすることがあります。
浄土真宗のご法要やご法事を安心してお任せいただけます。浄土真宗本願寺派のお坊さんが責任を持ってお勤めいたします。