
仏の教えに出会い、心が少し静まったその瞬間、私たちはすでに涅槃への道を歩んでいます。
自らを灯火とせよ
涅槃とは、迷いと苦しみの火が静まり、心が安らぎに満ちた境地をいいます。
『涅槃経』は、お釈迦様がこの世での教化を終えられる直前に説かれた教えであり、そこには深い慈悲と大きな希望が込められています。
釈尊(お釈迦様)は「この世のすべては無常である」と説かれました。
生まれたものは必ず変わり、やがて別れを迎えます。その事実は、時に私たちを不安にさせ、悲しませます。しかし無常であるからこそ、今この瞬間はかけがえのない尊いものとして輝いているのです。
『涅槃経』で語られる「入滅」とは、釈尊の色身は滅しても、仏の教えは今も生き続けているという真実を示しています。
仏は決して滅したのではなく、形を超えて私たちに働き続けているのです。仏のいのちは真理そのものであり、限りあるものではありません。
また釈尊は「自らを灯火とせよ」と語られました。
それは、自分勝手に生きよという意味ではなく、仏の教えをよりどころとして、自分の心に灯をともして歩んでいきなさい、という慈悲の言葉です。
涅槃とは、遠い世界の話ではありません。
日々の苦しみの中で仏の教えに出会い、心が少し静まったその瞬間、私たちはすでに涅槃への道を歩んでいます。
今日も一日、仏さまの教えを胸に、慌てず、比べず、静かに歩んでまいりましょう。
合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は遷仏法要や一周忌法要など年回忌法要のご縁でもお伝えすることがあります。
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