
仏さまに身をゆだね、自らの命を尊び、他者を思いやることが大切です。
仏教が説く「安心立命」とは
私たちの日常は、思い通りにならない出来事の連続です。突然の別れ、病気、将来への不安、人間関係の悩み・・・心が揺さぶられるたびに、「どうして自分だけ」と立ち止まってしまいます。しかし仏教が説く「安心立命」とは、そうした外の出来事に振り回されることなく、どんな時も心が静かに落ち着き、自分の命の意味を深く受け止めて生きる姿をいいます。
安心とは、すべてを自分の力で何とかしようとするのではなく、阿弥陀仏の大いなる慈悲に抱かれて生かされていると気づくこと。すると、張りつめていた心がふっとゆるみ、「このままで大丈夫」と自然に安らぎが生まれます。
立命とは、自分の命が偶然ではなく、無数のご縁の中で今ここに与えられている尊いものだと知り、その道筋にうなずきながら歩むことです。過去を悔やみ、未来を恐れるのではなく、「今この一歩」を大切にする生き方ともいえるでしょう。
この境地に至ると、困難が消えるわけではありません。それでも心の土台が揺らがない。嵐の中でも根を張る大樹のように、静かに、確かな歩みを続けていけます。仏さまに身をゆだね、自らの命を尊び、他者を思いやる。その日々の積み重ねこそが、「安心立命」の実践なのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は祥月命日法要や一周忌・三回忌などの年忌法要のご縁でもお伝えすることがあります。
毎年巡ってくる亡き方の命日に勤めるご供養が「祥月命日法要」です。
このような心は、実際のご供養である年忌法要にもつながっていきます。[年忌法要ページ]をどうぞ。
年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。