
静かに向き合うことで、苦しみの根っこに気づけることがあるのです。
今まで見えなかったもの
私たちは苦しみを感じた時、どうにかして早く消したいと思います。
「忘れたい」
「気を紛らわせたい」
「今だけでも楽になりたい」
そう思うことは、決して悪いことではありません。
ですが、苦しみから逃げようとするほど、かえってその苦しみに心が縛られてしまうことがあります。
寂しさや不安を埋めようとして、必要以上に買い物をしてしまったり、望まない遊びや刺激に心を向けてしまうこともあります。
その瞬間は少し気が紛れるかもしれません。ですが、根本の苦しみが解決されないまま、後になって虚しさや後悔が残ってしまうこともあるのです。
仏教では、「苦しみを無理に消そうとしない」ということを大切にしています。
まずは、「今、自分は苦しいんだな」と静かに受け止めること。苦しみを否定せず、自分自身に優しく寄り添うことが大切なのだと思います。
すると不思議なことに、張り詰めていた心が少し和らぎ、今まで見えなかったものが見えてくることがあります。
「本当は何に苦しんでいたのか」
「何を恐れていたのか」
「何を求めていたのか」
静かに向き合うことで、苦しみの根っこに気づけることがあるのです。
苦しみは、すぐに消えるものではないのかもしれません。ですが、受け止め方が変わることで、心の重さが少し軽くなることがあります。
逃げ続けるのではなく、静かに向き合う勇気を持つこと。その一歩が、苦しみを乗り越える大切なご縁になるのかもしれないですね。合掌🙏
次回の法要までの間も、日常の中で心が少し軽くなるような法話を発信してまいります。どうぞお身体を大切にお過ごしください。
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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