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「お経を読めば故人が救われる」と考えられる方も少なくありません。しかし、お経は魔法の言葉ではありません。
お釈迦様は、こんなたとえ話をされました。
ある日、お弟子さんがお釈迦様に尋ねました。
「仏さまの教えを唱えるだけで、人は救われるのでしょうか。」
すると、お釈迦様は池の中へ一つの石を投げ入れられました。
そして池に向かって、「石よ、浮かび上がれ。」と何度呼びかけても、石は浮かび上がってくることはありませんでした。
お釈迦様は静かに仰いました。
「石は自らの重さによって沈むように、人もまた自らの行いによって人生は形づくられていきます。」
このお話は、願うことに意味がないと言われているのではありません。
大切なのは、願いにふさわしい歩みを重ねることです。
私たちも「健康でありたい」「幸せになりたい」「穏やかに暮らしたい」と願います。しかし、願うだけでは人生は変わりません。日々の行いや積み重ねが、少しずつ未来をつくっていきます。
これは法要でも同じことが言えます。
「お経を読めば故人が救われる」と考えられる方も少なくありません。
しかし、お経は魔法の言葉ではありません。
お経には、仏さまの教えが説かれています。法要とは、その教えに耳を傾け、生きている私たちが自分自身の人生を見つめ直す尊い時間でもあるのです。
大切な人との別れは悲しく、つらい出来事です。
しかし、その別れがあったからこそ仏縁をいただき、仏さまの教えに出遇うことができます。
亡き人は、人生の最後に私たちへ「命の尊さ」や「今を大切に生きること」を教えてくださる存在でもあります。
だからこそ、法要は故人を偲ぶだけの時間ではなく、自分自身の生き方を見つめ直す大切なご縁なのです。
願うだけでは人生は変わりません。
大切な人との別れを通していただいた仏縁を大切にし、仏さまの教えをこれからの人生に生かしていく。
その積み重ねが、私たちの人生を穏やかで温かなものへと導いてくださるのではないでしょうか。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要や入仏慶讃法要のご縁でもお伝えすることがあります。
49日はご家族が集まり、感謝とお別れを偲ぶ大切な時です。
お仏壇を新しく整えることは、仏様をお迎えする大切なご縁です → [入仏慶讃法要]
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