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遠回りにも意味がある ― 経験が智慧に変わるとき|お坊さん@出張

今は無駄に思える失敗や遠回りも、いつか自分を支え、誰かを支える力になるかもしれません。

目次

自分を支える「生きる智慧」

何かに挑戦しても、思うような結果が出ないことがあります。一生懸命取り組んだのに成果につながらなかったり、失敗して振り出しに戻ったりすると、「あの時間は無駄だったのではないか」と思ってしまうこともあるでしょう。

しかし仏教には「精進」という教えがあります。精進とは、ただ良い結果を得るために努力することではありません。目の前のことに心を込め、できることを一つずつ積み重ねながら歩み続けることも大切な精進です。

その歩みは、結果として目に見えなくても、私たちの中に経験として残っていきます。悩んだこと、失敗したこと、思い通りにならず工夫したこと。その一つひとつが自分自身を育てているのです。

そして、積み重ねてきた経験は、人に何かを伝える時にも言葉の深みとなって表れます。遠回りをしたことのある人だからこそ、遠回りしている人の気持ちが分かる。失敗して立ち上がった経験があるからこそ、つまずいている人に寄り添えることがあります。そうした経験から生まれる言葉には、知識だけでは得られない重みがあります。

もちろん、知識を学ぶことも大切です。しかし、知識だけでは深まらないこともあります。頭では理解していたことが、自分自身で経験して初めて「こういうことだったのか」と腑に落ちることがあります。その時、知識は単なる情報ではなく、自分を支える「生きる智慧」へと育っていくのではないでしょうか。

人生には、歩いてみなければ分からない道があります。今は無駄に思える失敗や遠回りも、いつか自分を支え、誰かを支える力になるかもしれません。

結果だけで歩んできた道の価値を決めず、その経験から何を学び、どう生かしていくのか。今日も焦らず、一歩ずつ精進していきたいものです。合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

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