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人のために歩むことが、自分を育てる ― 自利利他|お坊さん@出張

人のためにしたことが自分を育て、自分が育つことが、また人のためになっていく。

目次

自分自身も育てられていた

仏教には「自利利他(じりりた)」という言葉があります。人のために行動することが、巡り巡って自分自身の喜びや成長にもつながっていくという教えです。

私たちは日々、さまざまな形で誰かと関わりながら生きています。誰かのために働き、学び、考え、支えようとする。その行いは相手のためのように見えますが、続けているうちに、自分自身も多くのことを教えられ、育てられていることに気づきます。

たとえば、子どもに勉強を教えようとして、自分も改めて学び直した経験はないでしょうか。相手に分かりやすく伝えようと考えることで、自分の理解も深まっていきます。また、誰かを支える仕事を続ける中で、技術や知識だけでなく、忍耐や思いやりが身についていたということもあるでしょう。

これは特別な場面だけの話ではありません。農家が作物を育て、お店が商品を届け、職人が技術を磨き、介護や医療に携わる人が誰かを支える。社会にはさまざまな仕事がありますが、その多くは「誰かの役に立つ」という働きによって成り立っています。そして、人のために働く中で経験や知識が積み重なり、自分が育つことで、さらに良い仕事や支えができるようになります。

人のためにしたことが自分を育て、自分が育つことが、また人のためになっていく。

自利と利他は、どちらか一方を選ぶものではありません。互いにつながり、ご縁の中で循環していくものなのです。

ただし、「人のために何かをすれば、自分にも利益が返ってくる」という見返りの話ではありません。「誰かのために」と一生懸命歩んでいたら、振り返った時、自分自身も育てられていた。その気づきにこそ、自利利他の大切な味わいがあります。

私たちが何気なく繰り返している仕事や子育て、人との関わりの中にも、自利利他は息づいています。誰かのために歩むことが自分を育て、育てられた自分がまた誰かを支えていく。そんなつながりによって、私たちの社会も支えられているのではないでしょうか。合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

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