
自分が誰かのために働くように、また別の誰かも自分のために働いてくださっています。
働くとは支え合うこと
私たちは毎日、当たり前のように「働く」という言葉を使っています。しかし、ふと「何のために働いているのだろう」と迷う時もありますよね。
頑張っていても結果が見えなかったり、感謝されない時もあります。時には、自分の仕事が本当に役に立っているのか、不安になることもあるかもしれません。
そんな時、私は「働く」という漢字を見ることがあります。
「働」という字は、“にんべんに動く”と書きます。つまり、人のために動くこと。そこに「働く」という意味が込められているようにも感じるのです。
大きなことが出来なくても構いません。今日の小さな働きが、誰かの安心や支えにつながっています。
例えば、農家さんが野菜を育ててくださる。
配達員さんが荷物を届けてくださる。
介護士さんが高齢者を支えてくださる。
レジ係の方、清掃をされる方、工事現場で働く方。
私たちの生活は、数えきれないほどの「誰かの働き」に支えられています。
大きな力の働きも大切ですが、それだけで世の中は成り立ちません。
一人ひとりの小さな働きが支え合っているからこそ、大きな力も生まれ活かされていくのです。
そして、自分が誰かのために働くように、また別の誰かも自分のために働いてくださっています。私たちは、一人で生きているようでいて、本当は多くのご縁に支えられて生きているのです。
仏教では、このように相手を想って行う優しい行いを「布施(ふせ)」と教えられています。布施とは、お金や物だけではありません。
笑顔を向けること。
相手を気遣うこと。
誰かのために動くこと。
その心の働きそのものが、尊い布施なのです。
だからこそ、自分の今の働きにも、少し誇りを持ってみることが大切なのかもしれません。今日の小さな働きも、きっと誰かを支えているのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要や卒哭忌(百箇日法要)のご縁でもお伝えすることがあります。
49日はご家族が集まり、感謝とお別れを偲ぶ大切な時です。
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