
感謝を伝える側だけではなく、受け取る側の心もまた大切なのだと思います。
「ありがとう」は心のお念仏
小さな感謝を忘れた時、心は少しずつ乾いていくのかもしれません。
私たちは毎日、沢山のご縁に支えられて生きています。
朝、目を覚ませること。
誰かと挨拶を交わせること。
温かい食事を頂けること。
静かに眠れる場所があること…。
本当は、その一つ一つが当たり前ではなく、有り難いご縁の積み重ねです。
しかし、人は慣れてしまう生き物です。支えてもらっていることが見えなくなると、「してもらって当然」という心が少しずつ生まれてきます。
最近では、「ありがとう」という言葉を交わす機会も少なくなっているように感じます。
また、感謝の言葉を頂いても、忙しさや心の余裕のなさから、無反応になってしまうこともあるのかもしれません。
けれど本当は、感謝を伝える側だけではなく、受け取る側の心もまた大切なのだと思います。「ありがとう」と言われた時に、そのお心を受け止め、自分もまた感謝の心を返していく。
その小さなやり取りが、人と人とのご縁を温かく結び直してくれるのではないでしょうか。
仏教では、私たちは決して一人では生きられない存在だと教えられています。
自分一人の力で生きていると思った時ほど、支えてくれている沢山のご縁が見えなくなってしまうのかもしれません。
だからこそ、「ありがとう」の一言には、大きな意味があります。その言葉は、相手を温めるだけではなく、自分自身の心をも優しく潤してくれるものです。
「ありがとう」と手を合わせる心は、まるで仏様へ向けるお念仏のように、静かに心を整えてくれるのかもしれません。合掌🙏
「感謝の言葉は、ご縁を温める心のお念仏。」
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要や祥月命日法要のご縁でもお伝えすることがあります。
ご家族が心を合わせて勤める大切な節目については四十九日法要ページを参照して下さい。
毎年巡ってくる亡き方の命日に勤めるご供養が「祥月命日法要」です。
年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。
このような思いで、日々お参りに伺っております。よろしければ、私の信条についてもご覧ください。