

苦しみの中だからこそ見えてくる幸せもあるのです。
幸せに気づいていない
「幸せになりたい」
そう願いながら生きている人は多いと思います。しかし私たちは、幸せを特別な出来事の中に求めてしまいがちです。願いが叶った時、成功した時、欲しかったものを手に入れた時に幸せを感じるものだと思っているのです。
もちろん、そのような喜びも幸せの一つでしょう。しかし本当にそうでしょうか。
実は私たちは、すでにいただいている幸せに気づいていないだけなのかもしれません。
朝、目が覚めること。食事をいただけること。家族や友人と言葉を交わせること。安心して眠れる場所があること。これらは当たり前のように感じますが、決して当たり前ではありません。
大きな怪我や病気を経験すると、そのことに気づかされます。
何気なく過ごしていた毎日が、どれほど尊く幸せなものであったかを実感するのです。私自身も体調を崩した時に、普段通りに話せることや食事ができること、お参りに行けることのありがたさを改めて感じました。
また、たとえ思うように回復できなかったとしても、その中で人の優しさや思いやりに支えられ、多くのご縁のありがたさに気づくことがあります。苦しみの中だからこそ見えてくる幸せもあるのです。
例えば空腹の時にいただく食事は、とても美味しく幸せを感じます。しかし、その幸せも限度を超えれば満腹となり苦しみに変わります。
苦しみがあるから幸せが生まれ、幸せがあるからまた苦しみも生まれる。
仏教では、このようにすべてが移り変わり続けることを「無常」と教えています。私たちは物事を「良い」「悪い」「幸せ」「不幸」と分けて考えますが、その境界は案外あいまいなものなのかもしれません。
だからこそ今ある当たり前の日常を当たり前と思わず、いただいている沢山のご縁や恵みの中にある幸せに気づきながら、穏やかに過ごしていきたいものですね。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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