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諸行無常の教えを味わうことで、未来はこれからも変えていくことができるのです。
「諸行無常」という言葉を聞くと、多くの方は「すべてはいつか失われる」「人生は儚いもの」という印象を持たれるかもしれません。確かに、仏教では、この世のすべては変わり続けており、同じものは一つとして存在しないと説かれています。
しかし、私は諸行無常とは、決して悲しみだけを教える言葉ではないように感じています。
もし、この世のすべてが変わらない世界だったならどうでしょうか。
悲しみは永遠に悲しみのままです。苦しみは苦しみのままで終わり、失敗は失敗のまま残り続けてしまいます。どれだけ努力をしても成長することはなく、新しい出会いも生まれません。
だからこそ、変わり続ける世界だからこそ希望があるのです。
努力を重ねれば、その経験は必ず自分の力となります。たとえ思い描いた結果にならなかったとしても、知識や経験、人とのご縁という新たな財産を得ることができます。
苦しみもまた、時間と多くのご縁の中で少しずつ癒え、やがて人の痛みに寄り添える優しさへと変わっていくことがあります。
壊れてしまった物も、丁寧に手をかけることで再び使えるようになることがあります。
人との関係も、一度離れたから終わりではありません。法事や法要を重ねる中で故人を偲び、家族や親族が集うことで、ご縁の形を変えながら絆が深まっていくこともあります。
これらはすべて、「変化」があるからこそ生まれる喜びです。
今日の努力も、今日の出会いも、今は小さな一歩に過ぎないかもしれません。しかし、その一歩一歩の積み重ねが、未来の自分を育て、人生を豊かにしていくのです。
過去に戻ることはできません。しかし、それは決して悲しいことではありません。
なぜなら、私たちには今日という一日があり、その一日が明日の未来をつくっていくからです。
諸行無常の教えは、失うことを恐れる教えではなく、変わり続けるからこそ未来には希望があることを教えてくれる智慧なのではないでしょうか。
過去には戻ることはできません。しかし、諸行無常の教えを味わうことで、未来はこれからも変えていくことができるのです。一歩ずつ歩み続ける先には、新たな喜びやご縁が待っているかもしれません。
合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は〇〇法要のご縁でもお伝えすることがあります。
仏教では亡き方を偲ぶ最初の大きな法要が49日です。
新しい仏壇をお迎えする時には、感謝とご縁を結ぶ入仏慶讃法要を行います。
年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。
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