
苦しい時に「助けてください」と言えることは、決して弱さではありません。
人に頼ることも修行
「人に頼ることは迷惑をかけることではないか」と思い、一人で抱え込んでしまうことはないでしょうか。真面目な人ほど、「自分で頑張らなければならない」と思い、助けを求めることを遠慮してしまいます。
けれど仏教では、人はもともと多くのご縁の中で生かされている存在だと教えられています。食事一つをとっても、作ってくれた人、運んでくれた人、育ててくれた自然の恵みなど、数えきれないほどの支えによって私たちは生きています。自分一人の力で生きている人は、実は誰一人いないのです。
苦しい時に「助けてください」と言えることは、決して弱さではありません。むしろ、自分が多くの支えの中で生きていることに気づく大切な学びでもあります。そしてその気づきは、「私は沢山のご縁に生かされている」という感謝の心を育ててくれます。
この世は助け合いで成り立っています。よく考えてみると、今まで一度も助けられずに生きてきた人はいません。家族や友人、職場の人、時には見ず知らずの人にまで支えられながら、私たちは今日まで生きてきました。ですから、自分だけが甘えているのではありません。誰もが支えられながら生きているのです。
そして不思議なことに、人に頼る経験をした人ほど、今度は誰かを支える優しさを持つようになります。自分が助けられた経験があるからこそ、困っている人の気持ちが分かるようになるのです。
一人で頑張ることも尊いことですが、支え合って生きることもまた尊い道です。人に頼る勇気もまた、やがて誰かを支える智慧へと育っていく大切な修行なのかもしれません。合掌🙏
次回の法要までの間も、日々の暮らしの中で心を整える法話を発信してまいります。皆さまとのご縁に感謝しつつ、どうぞ健やかにお過ごしください。
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は入仏式や一周忌法要や三回忌法要など年忌法要のご縁でもお伝えすることがあります。
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