
今日の出来事も、未来の誰かを照らす光となる大切なご縁です。
苦しみの中にある種とは
苦しい経験ほど、後に深い言葉になるものです。
人は順調な時には、なかなか自分の心を深く見つめることができません。しかし、思い通りにいかない出来事や、どうしようもない悲しみに出会った時こそ、自分自身と向き合う大切なご縁をいただいているのではないでしょうか。
その時に感じた痛みや苦しみは、決して無駄にはなりません。むしろ、その経験があるからこそ、人の心の痛みに気づき、自然と寄り添える優しさが育っていきます。
たとえば、転んで初めて足元に気をつけるようになり、失敗して初めて人の気持ちがわかるようになるものです。また、長い夜を過ごしたからこそ、朝の光のありがたさに気づけるように、苦しみを経験した人の言葉には、どこか温かさと重みがあります。
私たちはつい、「早く忘れたい」「なかったことにしたい」と思ってしまいます。しかし、その経験を無理に消そうとするのではなく、「今の自分を育ててくれているご縁」として受けとめていくことが大切なのかもしれません。
すぐに意味が分からなくても大丈夫です。時間の中で、その経験は少しずつ形を変え、やがて誰かの心に寄り添う言葉としてあらわれてきます。
今日の出来事も、未来の誰かを照らす光となる大切なご縁です。苦しみの中にある種が、やがて優しさとして花開いていくことを、仏様は教えてくださっているのではないでしょうか。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要や一周忌法要などの年忌法要のご縁でもお伝えすることがあります。
49日はご家族が集まり、感謝とお別れを偲ぶ大切な時です。
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