
人は人、自分は自分のご縁を歩む。
随縁(ずいえん)の教えとは
自分自身の努力がまだ報われない時、人の成功がひときわ眩しく見えることがあります。「あの人はうまくいっているのに」と、つい今の自分と比べてしまい、焦る心が苦しみとなることもあるでしょう。
しかし、目に見えている結果というのは、その人がこれまでに積み重ねてきた努力や経験、そして様々なご縁が形となって現れているにすぎません。私たちは、どうしても“今見えている部分”だけで判断してしまいがちですが、その裏側には、それぞれ異なる歩みがあるのです。
仏教では「随縁」といい、人はそれぞれ異なる因縁の中で生きていると教えられています。たとえば、同じ種を蒔いたとしても、土の状態や日当たり、水の量によって育ち方は変わります。早く芽を出すものもあれば、時間をかけて大きく育つものもあります。
人もまた同じで、置かれている環境や出会うご縁が違う以上、歩みの速さや形が違うのは当然のことなのです。
だからこそ、人と比べて焦る必要はありません。大切なのは、自分に与えられたご縁の中で、今できることを一つひとつ丁寧に重ねていくことです。
努力している今という時間は、決して無駄ではなく、未来へとつながる大切な積み重ねです。その歩みはすぐに形として現れないかもしれませんが、見えないところで確かに自分を育てています。
たとえ周りと違う歩みであっても、その一歩一歩には意味があり、自分にしか歩めない尊い道があります。
人は人、自分は自分のご縁を歩む。その心を大切に、今日という一日を過ごしてまいりましょう。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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