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人を救うのは、相手のために涙を流せる心です。
私たちは、「人を助けたい」と思った時、まずお金や物を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、お金は生活を支え、物は不便を減らしてくれます。それらは人が生きていく上で、とても大切なものです。
しかし、人が本当に苦しみ、絶望の中にいる時、その人の心を支えるものは何でしょうか。
私は、本当に人を救うことができるのは、お金でも物でもなく、「心」だと思います。
それは、偽善でも同情でもありません。
人を救うのは、相手のために涙を流せる心です。
今の社会では、離婚や孤独、人間関係、病気、将来への不安など、さまざまな苦しみを抱えながら生きている方が少なくありません。表面では笑顔を見せていても、心の中では誰にも言えない苦しみを抱え、「もう生きる希望が持てない」と思い詰めている方もおられるでしょう。
そのような方を前にした時、私たちは魔法のような言葉を持っているわけではありません。すぐに苦しみを取り除くこともできません。
それでも、「どうか生きていてほしい」「あなたを見捨てたくない」と心から願う真心は、きっと相手の心に届くことがあります。
仏教では、このように相手の苦しみを見過ごすことができず、幸せを願う心を「慈悲」と教えられています。
阿弥陀さまは、苦しみ迷う私たちを決して見捨てることなく、限りないお慈悲をもって願い続けてくださっています。
だからこそ私たちも、誰かを思うその真心を大切に育みたいものです。
人を救えるかどうかは、私たちには分かりません。
しかし、誰かのために涙を流し、その人の幸せを願う心には、計り知れない尊さがあります。合掌🙏
救いたいと願う心を、大切に。
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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