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言葉は消えても、心には残る ― 八正道「正語」が教えてくれること

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ネットには記録として残る言葉があります。そして、人の心には記憶として残る言葉があります。

目次

発した言葉は自分自身にも返ってくる

私たちは毎日、多くの言葉を交わしながら生活しています。家族や友人、職場での会話、そしてインターネットやSNSへの投稿など、言葉を使わない日はありません。しかし、その一つひとつの言葉が、誰かの人生に大きな影響を与えることがあります。

近年、「ネットタトゥー」という言葉を耳にする機会が増えました。インターネット上で感情に任せて発した言葉は、削除したつもりでも記録として残り続けたり、多くの人に広まったりすることがあります。一度発した言葉には、それだけ大きな責任が伴うのです。

しかし、言葉が残るのはインターネットだけではありません。

対面で交わした何気ない一言も、相手の心に深く刻まれることがあります。励ましの言葉に救われ、生きる力を取り戻す人もいれば、心ない一言によって長年苦しみ続ける人もいます。目には見えなくても、人の心にも「消えない言葉」は残り続けるのです。

仏教で説かれている八正道の「正語」は、嘘や悪口を慎み、真実と思いやりを大切にした言葉を選ぶ教えです。これは単に「悪いことを言ってはいけない」という戒めではありません。言葉は相手だけでなく、自分自身の心も育てるという教えでもあります。

思いやりのある言葉を選べば、自然と自分の心も穏やかになります。反対に、怒りや憎しみに任せた言葉を繰り返していると、その感情は相手だけでなく、自分自身の心にも積み重なり、やがて心を乱してしまいます。私たちが発した言葉は、相手へ向かうだけでなく、自分自身にも返ってきているのです。

だからこそ、言葉を発する前に一度立ち止まり、「この言葉は本当に今、伝えるのに適した言葉だろうか」と自分の心に問いかけてみたいものです。

ネットには記録として残る言葉があります。そして、人の心には記憶として残る言葉があります。

だからこそ今日も、真実と思いやりを大切にした一言を選び、自分の心も相手の心も温める言葉を届けていきたいものですね。合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

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