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自分の心が苦しくなる相手とは、無理に近づこうとせず、少し距離を置くことも大切です。
私たちは毎日の暮らしの中で、自分とは違う考え方や価値観に出会います。家庭や職場、地域、SNSなど、さまざまな場所で意見が食い違うことは決して珍しくありません。
そのとき、「自分が正しい」「相手が間違っている」と決めつけてしまうと、心の距離は少しずつ広がってしまいます。反対に、自分の考えを押し殺して相手に合わせ続ければ、今度は自分の心が疲れ果ててしまいます。
仏教では、自分の考えだけにとらわれず、相手の立場にも心を向けることの大切さを教えています。しかし、それは何でも受け入れなければならないという意味ではありません。「そういう考え方もあるのだな」と耳を傾けるだけでも、心には少しゆとりが生まれます。
もちろん、すべてを分かり合えるとは限りません。ハラスメントや心を傷つける言動など、自分の心が苦しくなる相手とは、無理に近づこうとせず、少し距離を置くことも大切です。相手を尊重することと、自分の心を守ることは、決して矛盾するものではありません。
人は、自分に余裕がなくなるほど、「正しさ」に執着しやすくなります。その結果、相手を変えようとしたり、自分ばかりが我慢したりして、苦しみを深めてしまうことがあります。
だからこそ、まず見つめたいのは相手ではなく、自分自身の心です。今、私は何にとらわれているのだろう。何に苦しみ、何を恐れているのだろう。その心に気づくことで、相手への見方も少しずつ変わっていきます。
違いを認め合えるご縁は大切にし、難しいご縁とは無理をしない。そのような心のあり方が、人との温かなご縁を育み、自分自身の心にも穏やかさをもたらしてくれるのではないでしょうか。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要や一周忌法要などの年忌法要のご縁でもお伝えすることがあります。
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