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今の自分に、縛られない ― 無常が教えてくれる新しい可能性

無常は私たちに「変わることのできる可能性」も教えてくれているのではないでしょうか。

目次

新しい自分に出会うこと

仏教では、この世のすべては移り変わり続けていることを「無常」と説きます。季節が移り変わり、人が歳を重ね、周りの環境が変化していくように、同じ状態がいつまでも続くものはありません。そして、それは私たち自身も同じです。

私たちは過去の失敗や後悔に心を縛られることがあります。「あの時こうしていれば」と何度振り返っても、過去そのものを変えることはできません。しかし、私たちを縛っているのは、過去だけではないのかもしれません。

「私にはできない」「自分はこういう人間だから」「今までこうしてきたから」「こうしなければならない」。このような思いによって、今の自分を自分自身で決めつけてしまうことがあります。

さらに年齢を重ねると、「もうこの歳だから」「今さら始めても遅い」と、新しいことから遠ざかってしまうこともあります。しかし無常の教えから見れば、今の自分も決して完成された固定的な存在ではありません。今日の経験や気づきによって、考え方も行動も少しずつ変わっていきます。

これまで人に任せていたことを自分でやってみる。いつもと違う方法を試してみる。普段なら選ばない道を選んでみる。そんな小さな行動から、「意外と自分にもできる」「こんな考え方もあるのか」と、新しい自分に出会うことがあります。

無常というと、老いや別れなど、変わってしまうことの寂しさを思い浮かべるかもしれません。しかし、変わり続けているからこそ、今の苦しみも、今の考え方も、今の自分も永遠にそのままではありません。そう考えれば、無常は私たちに「変わることのできる可能性」も教えてくれているのではないでしょうか。

過去にも縛られず、今の自分にも縛られず、そして年齢にも縛られず、時には少し違う見方をしてみる。その小さな心の変化が、これからの歩み方を変え、まだ見ぬ明日への新しい一歩につながるのかもしれません。合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

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この記事を書いた人

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