

大切なのは、他人と比べることではなく、自分に与えられたご縁に気づくことなのかもしれません。
自分に与えられたご縁
私たちは日々、多くの人と関わりながら生きています。その中で、つい周りの人と自分を比べてしまうことがあります。
「あの人のようになれたらいいのに」
「自分には才能がない」
「もっと違う環境なら上手くいくのに」
そのように考えてしまうことは、誰にでもあることでしょう。
確かに、人にはそれぞれ向いていることや向いていないことがあります。好きなことに囲まれて生きている人を見ると、自分らしく輝いているように感じます。
しかし仏教では、単に自分に合った環境を探すことだけが大切なのではなく、自分自身を知ることを大切にしています。
私たちは自分のことを分かっているようで、意外と分かっていません。
他人の評価や世間の価値観に合わせようとして、本来の自分を見失ってしまうこともあります。
魚は空を飛べません。
鳥は水の中を自由に泳げません。
それぞれに与えられた姿があり、それぞれに果たす役割があります。
それなのに魚が鳥になろうとし、鳥が魚になろうとすれば苦しみが生まれます。
私たちもまた同じではないでしょうか。
本当は自分らしく生きればよいのに、誰かの人生を生きようとして苦しんでしまうことがあります。
仏教でいう「ご縁」とは、自分が今ここに生かされている条件や環境のことでもあります。
今までの経験、出会った人々、得意なこと、苦手なこと。それらすべてが今の私を形づくっています。
だからこそ大切なのは、他人と比べることではなく、自分に与えられたご縁に気づくことなのかもしれません。
何をしている時に心が安らぐのか。
どのような時に自然と力が湧いてくるのか。
そのことに気づいていく時、私たちは少しずつ自分らしい歩みを見つけていくのでしょう。
阿弥陀さまは、誰かと比べて優れた人になることを求めておられるのではありません。ありのままの私を、そのまま照らしてくださっています。
だから無理に誰かになろうとしなくてもよいのです。
蓮の花は蓮の花として咲けばよい。
私たちもまた、自分という花を咲かせていきたいものですね。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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