
受け取らなければ、それはただの独り言のように通り過ぎていくものです。
そっと聞き流してみる
人の言葉が心に刺さることがあります。
何気ない一言でも、強く残り、気持ちが沈んでしまうこともあるでしょう。私たちはつい、その言葉をそのまま受け取り、自分の中で大きくしてしまいがちです。
しかし仏教では、その「受け取り方」にこそ大切な意味があると説かれています。
ある日、差出人の分からない荷物が届いたとしたら、多くの人はすぐには受け取らず、中身を確かめたり、受け取りをためらうのではないでしょうか。中身が分からないものを、無理に受け取る必要はありません。
実は、言葉も同じです。誰かのきつい一言や、心ない言葉も、必ずしも受け取らなければならないものではありません。
受け取らなければ、それはただの独り言のように通り過ぎていくものです。
では、どうすればよいのでしょうか。
すべてを受け止めようとするのではなく、「そういう見方もあるのだな」と一歩引いて、そっと聞き流してみることです。心の中に留めず、風のように通していくことで、言葉に振り回されない自分でいられるのです。
ときには、受け流すことに罪悪感を覚えることもあるかもしれません。しかし、すべてを真面目に受け止め続ければ、心は疲れ切ってしまいます。大切なのは、何を受け取り、何を手放すかを自分で見極めることです。
すべてを抱え込まず、受け取るものを選ぶ。その選びは、いつも自分の中にあります。無理に受け取らなくてもよいと知ることで、心は少し軽くなります。
自分の心を守ることは、大切にしてよいことなのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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