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一度のつまずきが、物事を見る目を育てる|【公式】お坊さん@出張

大切なのは、つまずいた時に、その石をよく見ることです。

目次

人生を歩む智慧

私たちは日々の生活の中で、失敗したり、損をしたり、「もっと早く知っていれば」と思うことがあります。その時は悔しかったり、自分の判断を後悔したりするものです。

けれど、一度つまずいた場所を覚えていれば、次に同じ道を通る時には自然と足元を見るようになります。さらに「なぜ、あの時につまずいたのだろう」と原因まで考えることができれば、同じ場所だけではなく、似たような場所でも注意できるようになります。

ここに、経験することの大切な意味があるように思います。

一つの経験から得た気づきは、その出来事だけに役立つものではありません。本質に気づくことができれば、まったく違う出来事に出会った時にも、「これは、あの時と同じかもしれない」と立ち止まって考えることができます。

仏教でいう「智慧」とは、単に多くの知識を持つことではありません。物事を正しく見つめ、その奥にある道理を見抜いていくはたらきでもあります。

知識として「石につまずくことがある」と知っていることと、実際につまずいて痛みを知ることは違います。そして、その経験から「次は足元をよく見よう」と気づくだけでなく、「見えているものだけで判断してはいけない」とまで受け取ることができれば、その学びは別の場面にも生きてきます。

年齢を重ねることも、本来は同じなのかもしれません。ただ経験した出来事の数が増えていくのではなく、一つひとつの経験を通して、物事を見る目が少しずつ育っていく。その積み重ねが、人生を歩む智慧となっていくのでしょう。

つまずいた石を取り除くことはできても、人生からすべてのつまずきをなくすことはできません。

だからこそ大切なのは、つまずいた時に、その石をよく見ること。

今日のつまずきから得た気づきが、いつの日かまったく別の道を歩いている自分の足元を照らしてくれることもあるのです。

人生で重ねてきた一つひとつの躓きや失敗も、これからを歩む大切な智慧となっていくのではないでしょうか。合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

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